ねずみの生活している場所、好む環境

ねずみの生活している場所、好む環境

ねずみの生活に適した環境は、基本的に狭くて暗い場所である。

はつかねずみの場合は、主に屋外で気温の変動が少ない場所
例えば、田んぼや畑の土の中などに住んでいるケースが多い。

くまねずみは、人間と密接な関係を持つタイプが多く
建物の中に生息し、天井裏や壁の中、床下、断熱材が入っている冷蔵庫
エアコンの室外機やパッケージエアコン内部など
通常人間の目には見えない場所、取り外さなければ中が確認できない環境
などに巣を作るケースが多く認められている。

どぶねずみは、下水管の中やどぶに近い川など水周りに生息している。

ねずみが好む食べ物が容易に手に入り、なおかつ
外的から身を守ることができるのに都合が良い場所が
最終的な住処として選ばれてゆく。

どんなねずみでも、生きてゆくうえで無くてはならないものは相応の水である。
どぶねずみは水周りが生活環境であるので、説明は不要であるが、
くまねずみについては、水が無い環境に住処がある場合がほとんどである。
ただし、いつでも水を飲むことができるという条件がそろわなければ
生きてゆく事が難しくなるため、営巣する（巣を作る）ことはない。
逆を言えば、えさが豊富であっても水が無ければ
生息が出来ない、住処になる心配が無いという事である。

ねずみの習性

ねずみの習性

ねずみの習性であるが、どぶねずみはねずみの中でも獰猛な部類に入る。
肉食であるが故であろうが、人に対しての警戒心もあまり強くなく
同じねずみを食べる共食いの事例も確認されている。

逆にくまねずみは、生物に対して警戒心が非常に強いため
生きたままの状態で人目につくというケースはほとんど無い。
我が家には、ねずみはいませんといった家庭においても
生息は無くとも、侵入している可能性は無いとは言えない。

慎重な性格であるが故に、
毒餌を用いた駆除は効果が出ないケースも珍しくない。

ねずみが摂取する食料であるが、
１日に自分の体重の３分の１程度の量を食べていると言われている。
ねずみの体重はくまねずみで、150～200グラム前後が一般的であるので
1か月に食べる量は1キロを優に超える、ものすごい食欲旺盛さである。

デパ地下などでは、くまねずみが集団で生息しているため
１ヶ月の被害が甚大で、月数十万という金額の商品をかじられている場合もある。
従って、デパ地下などでは、ねずみの駆除業者などが定期的に入って
駆除を行っているケースがほとんどである。
スーパーラットと呼ばれる、薬剤耐性が強く、捕獲駆除の難しいくまねずみも
大型の地下施設に認められる場合がある。

ねずみは食べ物を食べる事で食品などに被害を与えるのが一般常識であるが、
歯の成長が著しいため、固いものをかじって歯を研いでいると言われている。
家屋の木の柱や固い容器をかじっている場合は
歯を研いでいるケースが当てはまるかもしれない。